2025.10.26
M&Aコラム
赤字ラーメン店が金の卵に?M&Aで見つかる新たな可能性
2024年、ラーメン店経営事業は過去最多の倒産件数を記録しました。しかし今、多くのラーメン店が厳しい状況に直面する一方で、有望なM&Aのターゲットとして注目を集めています。本記事では、赤字ラーメン店の潜在能力を見抜き、金の卵へと変貌させるための具体的なM&A戦略をご紹介します。
M&Aの買い手にとって魅力的な赤字ラーメン店
一見するとリスクしかないように思える赤字のラーメン店。ですが、M&Aの買い手にとっては、多くの魅力的な側面があります。
- 初期投資を抑えられる
赤字経営の店舗は、当然ながらその企業価値が低く評価されます。これにより、買い手は比較的少ない資金で事業を買収できるため、初期投資を抑えられます。M&Aにおいて、顧客基盤や技術力など、買収対象企業の持つ無形資産に対して支払われる対価を「のれん代」と呼びます。通常、優良企業を買収する際にはこののれん代が高額になる傾向がありますが、赤字ラーメン店の場合には企業価値が低く評価されるため、のれん代が低く抑えられる場合や全く発生しないケースも少なくありません。これにより、買い手は少ない初期投資で事業を取得できるため、資金効率の良いM&Aを実現できる可能性が高まります。 - 事業承継で地域経済に貢献できる
個人経営が多いラーメン業界では、他の業界と同じく、後継者不足が深刻な問題となっています。特に、赤字に陥っている店舗の場合、身内や従業員に引き継ぐことが難しいケースが少なくありません。このような状況下で、買い手企業が現れることは、事業の存続や従業員の雇用維持、そして取引先との関係維持に繋がります。買い手側から見れば、事業承継としてのニーズに応えることで、地域経済に貢献することが可能です。 - 特定の資産やノウハウを獲得できる
たとえ赤字ラーメン店であっても、その店舗が持つ特定の資産やノウハウが、買い手にとって価値を持つことがあります。例えば、好立地にあるものの経営が立ち行かなくなった店舗は、買い手が独自のビジネスモデルやブランドを導入することで高い収益性を生み出す可能性があるかもしれません。味には定評があるものの、経営力が劣っているゆえに赤字に陥っている店舗の場合、「味」そのものが大きな資産となるでしょう。買い手が買収対象であるラーメン店のレシピやノウハウを獲得することで、自社のブランド力向上や多店舗展開に活かすことが可能です。
買収後の成功を見据えたM&A戦略とは?
赤字ラーメン店のM&Aにおいては、単に店舗を買うだけでなく、その潜在能力を最大限に引き出すための具体的なアプローチが求められます。
- まずは赤字原因の特定を
赤字原因を知らなければ、改善することは不可能です。赤字原因を特定するためにも、徹底的なデューデリジェンスを行いましょう。売上や原価をはじめ、人件費や家賃、広告費などの販管費をチェックし、どの項目が特に足を引っ張っているのかを数値で把握しましょう。また、実際の店舗運営を観察し、非効率なプロセスを洗い出します。周辺の競合ラーメン店の価格帯やメニュー、ターゲット層や集客方法、強みや弱みなどをリサーチし、自店の差別化ポイントが見出せるかを探ることも大切です。さらに、食材の仕入れ先や価格、品質や安定供給体制を確認します。より安価で高品質な仕入れ先への変更や、共同仕入れによるコスト削減の余地を探ることも怠らないようにしましょう。 - 効果的な集客戦略を立てる
赤字に陥ったラーメン店をM&Aで買収する際、その成功の鍵を握るのは、単なるコスト削減だけではありません。むしろ、効果的な集客戦略を立てて実行することこそが、その店を金の卵へと変貌させるための決定打となります。赤字店はしばしば、味のせいではなく、集客の仕方がわからない、あるいは現代の集客手法に対応できていないために苦しんでいることが少なくありません。M&Aの買い手は、集客に力を注ぐことにより、赤字ラーメン店が持つ潜在能力を引き出せる可能性があります。
まとめ
廃業に追い込まれたラーメン店をM&Aで買収する場合、単なる資金力だけでなく、再生させるためのビジョンと実行力が買収側に強く求められます。買収を失敗に終わらせないためにも、徹底的なデューデリジェンスが必要不可欠だと言えるでしょう。
最後に
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