2024.05.07
M&Aコラム
M&Aファイナンスとは?
企業の成長戦略の中核となるM&A。M&Aの目的は、新たな市場への進出、技術や人材の獲得、競合の排除など多岐にわたります。
しかし、M&Aを成功させるためには莫大な資金が必要となることが少なくありません。
そんな時に重要になるのが、M&Aファイナンスです。ここでは、 M&Aファイナンスのメカニズムや種類についてご紹介します。
1.M&Aファイナンスについて
M&Aファイナンスとは、企業が他社を合併または買収する際に必要となる資金を調達することを指します。
資金調達の方法は、対象企業の規模、業界、財務状況、そして市場環境によって異なりますが、金融機関など外部から資金調達を行うケースが一般的です。
1-1.M&Aファイナンスの種類と特徴
M&Aファイナンスは、資金調達の主体や与信対象によって種類が異なります。
買収する側の企業(譲受企業)が主体となって資金調達することを、コーポレート・ファイナンスと呼びます。
譲受企業の信用力をもとに借入を行い、設備投資などでの資金調達をする方法と似ている特徴があります。
一方、買収を目的で設立された特別目的会社(SPC)が資金調達の主体となるのが、ノンリコースファイナンスです。
こちらは、買収される企業(譲渡企業)の信用力をもとに借入を行います。
譲渡企業が優良企業であればあるほど資金調達がしやすくなりますが、コーポレートファイナンスと比べると審査を通過しにくいという特徴があります。
2.M&Aファイナンスのプロセス
M&Aファイナンスのプロセスは複雑で、多くのステップを経ます。
まず、買収計画の立案と初期のデューデリジェンスが行われ、資金調達のための最適な戦略が策定されます。
次に、金融機関や投資家との交渉が行われ、資金調達の条件が決定されます。
その後、契約書の作成、資金の調達、そして実際に買収が行われます。
このプロセスは、多くの専門家の協力を必要とし、法律、会計、金融の知識が融合されます。
3.M&Aファイナンスの手法
M&Aファイナンスの手法は、シニア・ローンとメザニン・ローンの2種類に分けられます。
通常のローンと同じ仕組みを持つシニア・ローンは、 金利を抑えて資金を調達することが可能なので、M&Aファイナンスにおいて一般的な手法です。
ただし、資金調達に時間が掛かったり、審査が厳しかったりといったデメリットがあります。
メザニン・ローンは、シニア・ローンに比べると審査が通りやすい傾向にありますが、金利負担が大きいのがデメリットです。
4.まとめ
M&Aファイナンスは、企業が成長と発展を遂げるための強力なツールです。
適切に実施された場合、企業価値の向上に大きく貢献します。
今後、技術の進化や市場の変化に伴い、M&Aファイナンスの手法も進化していくことが予想されます。
企業は、常に最新の市場動向を把握し、柔軟な資金調達戦略を持つことが重要です。
M&Aファイナンスの成功は、単に資金を確保するだけでなく、戦略的な視点を持ち、リスク管理を徹底することにも依存します。
将来的には、より多様な金融商品の登場や、フィンテックの進展により、M&Aファイナンスのプロセスがさらに効率化され、多くの企業にとってよりアクセスしやすいものになることが期待されます。
デジタル化やグローバル化が進む現代では、M&Aの機会もまた増加しています。
企業は新たな市場への進出、技術獲得、シナジー創出などのために、積極的にM&Aを活用しています。
これらの機会を最大限に生かすためには、適切なM&Aファイナンスの戦略が不可欠です。
企業の経営者や財務担当者は、常に最新の知識を身につけ、専門家と連携しながら、最適なM&Aファイナンス戦略を策定し実行していくことが求められます。
企業がM&Aファイナンスを効果的に活用することで、競争優位性を高め、持続的な成長を実現することができるでしょう。
最後に
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